先日、公営斎場セレモニー代表の安原が、都内の中学校に通う生徒(Kさん)より取材を受けました。
この取材は、社会問題をテーマにした学校課題の一環として行われたもので、「火葬場の現況」と「現代の葬儀のカタチ」が主なテーマでした。
インタビューでは、今の火葬場が抱える課題について、多角的な視点から質問が寄せられました。
とくに全国的に火葬炉(窯)の老朽化が進んでいる現状や、人口増加に対して火葬場の整備が追い付いていない地域があること、地方都市では新設や改修を進めたくても、住民理解が得られず止まっているケースがあること等、社会的に重要なテーマが中心でした。
東京都内は民間運営の火葬場があることで稼働状況が均衡していますが、千葉県柏市のように人口が増加している地域では深刻な課題が見られます。
柏市では柏市・流山市・我孫子市の3市合同の火葬場を運営していますが、利用希望者が多く、2~3週間待ちとなるケースも珍しくありません。
また、葬儀のスタイルについても話題となりました。
コロナ禍以降、家族だけで行う「家族葬」が主流となり、現在も大規模な葬儀よりも、静かに見送る形式が選ばれる傾向にあります。
さらに、現在では火葬場の空き状況がオンラインで確認できるようになり、一般市民でも閲覧可能となっている点にも、中学生のKさんは深く関心を示していました。
今回の取材では、Kさんが事前に数十問の質問リストを準備されており、その真剣な姿勢と鋭い視点に、代表も深く感銘を受けました。
大人でも避けがちな「死」を真正面から捉え、社会課題として調べようとする姿勢は素晴らしく、今後の社会において大切な視点になると感じています。
最後になりますが、このテーマに誠実に向き合い、丁寧に取材してくださったKさんに心より敬意を表します。
この経験が、未来を担う世代の学びや気づきにつながれば幸いです。


